3位楽天が「勝負の1週間」初日に、痛い1敗を喫した。2位ロッテに2回までに3点リードを奪いながら、サヨナラ負け。ロッテとのゲーム差は6に開き、14日にも自力CSが消滅する。

微動だにしなかった。同点の9回に守護神アラン・ブセニッツ投手が井上にサヨナラ打を許す。椅子に座った三木肇監督は腕を組んだまま、歓喜にわくロッテナインを直視した。「選手たちがしっかりプレーをしてくれたが、結果として勝ちにつながらなかった」。守備に就く楽天ナインが全て引き上げるまで、ベンチへ残った。

ミスが響いた。1点リードの8回2死三塁。牧田和久投手が1ボールからマーティンに投じた94キロのカーブが外角へワンバウンド。この回からマスクをかぶった下妻貴寛捕手が三塁側ベンチ方向へそらし、追いつかれた。攻撃では3点リードの6回無死一塁で辰己涼介外野手が投手へバントを打ち上げ併殺。流れを明け渡し、直後に反撃を受けた。

2回には2度のエンドラン、偽装スクイズも成功し2得点。序盤から仕掛けがはまったが、白星に届かなかった。「しっかりと見返してこれからに生かさないとダメ。明日からも強い気持ちで戦わないといけない」と指揮官。ロッテ、首位ソフトバンクと上位対決は6連戦。下を向いている時間はない。【桑原幹久】

▽楽天ブセニッツ(9回にサヨナラ打を許し2敗目) 大事な試合だったので申し訳ない。