関西国際大が18年秋以来9度目の優勝を飾った。今回はポイント制で争われ、第1試合で天理大が大産大に勝利し、8勝1敗1分けの25ポイントで全日程を終了。関西国際大は試合前まで23ポイントで、勝って3ポイント追加するしか優勝できなかった。

6回に3-3とされ、ベンチに嫌なムードが漂ったが、すぐにその裏に1死二塁のチャンスをつくり2番の主将・松本康希内野手(4年=聖光学院)が右前へ決勝の勝ち越し適時打を放ち、チームを救った。松本は「今まで後輩や同級生に助けられてばかりだった。自分が打って勝った試合は記憶にない。何とか点を取ろうと。一塁のグラブに当たったけど、抜けてくれてよかった」と喜んだ。試合後はマスク着用で胴上げされ、高々と3度宙を舞った。「高校の時に胴上げされたことはありましたけど、それよりも高く上がった。大学では初めてです」と破顔した。【石橋隆雄】