広島から5日に自由契約を発表された小窪哲也内野手(35)が6日、広島・廿日市市の大野練習場で現役続行への意欲を示した。

球団からは指導者の打診を受けたが話し合いを重ねた結果、チームを去る決断を下した。「まだ選手としてやりたい気持ちがある。可能性が1%でもあるなら挑戦してみたい気持ちが強い」と心境を明かした。

PL学園、青学大を経て07年の大学・社会人ドラフト3巡目で入団。選手会長に就任した16年に25年ぶりのリーグ優勝、17年の連覇に貢献した。13年間過ごしたカープへについて「プロ野球選手にさせていただいた球団。特長のない選手ですが、いろいろ成長、経験させてもらった。感謝の気持ちしかないですね」と振り返った。

「長年お世話になったので」と、この日はスーツ姿で大野練習場を訪れ、選手、チームスタッフにお別れのあいさつを行った。「優勝を知っているメンバーがいっぱいいる。何とかそういう選手が引っ張って強いカープになってほしい」。他球団から声がかからなければ、12球団合同トライアウトに参加する予定。第2のプロ野球人生をスタートさせるべく、挑戦を続ける。【古財稜明】