2季ぶりの開幕投手&2桁勝利で、完全復活を証明する。日本ハム上沢直之投手(26)が、来季の目標として19年以来となる開幕投手を掲げた。左膝の大ケガから、今季本拠地開幕戦で戦列に復帰。チーム最多に並ぶ8勝を挙げた右腕は「投げられたら光栄だなと思います」と、意気込みを口にした。

故障前よりパワーアップした姿を見せるため、まずは“完全ボディー”を手に入れる。「昨オフには出来なかったトレーニングをひたすら、歯を食いしばってやろうかな」と計画中だ。リハビリ明けの今季は「左の太ももは、右に比べたら、かなり細いと分かった」という。「ぱっと見、分からないようになるくらいじゃないとダメ。筋力アップが一番大事」。左脚強化が最優先となりそうだ。

新型コロナ禍による開幕延期により、シーズン頭に間に合った。だが、終盤はガス欠に。「後半になればなるほど、きつかった」と苦笑い。目標としていた2季ぶりの規定投球回に、届かなかった。「昨オフはリハビリに時間を割いていたので…。下半身の筋力をもっと強くしたいのと、体幹だったり、ピッチングの動作の中で、力をうまく伝えられるようにしたい」と課題は明確だ。

上沢 自分に期待を持ってやりたい。来年は、2桁勝って当たり前と思われる投手にならないと、いつまでたっても中途半端な成績で終わっちゃう。来年は、僕の今後の野球人生にとって、何か指針になるような年になると思います。

特別な思いを抱いて、21年を迎える。