楽天則本昂大投手(29)が26日、仙台市内の球団事務所で契約交渉に臨み、年俸3億円の現状維持で更改した。7年契約の2年目となる今季は開幕投手を務めたが、18試合で5勝7敗、防御率3・96にとどまった。開幕延期など異例のシーズンは本来の調子とはならずに苦戦を強いられた。

コロナ禍でのシーズンを振り返り「シーズン最初は無観客。雰囲気だったり、声援がない状況で自分の本来のパフォーマンスというか、あらためてファンの皆さんがいないと試合をやる意味、意義を感じ取れなかった」と胸の内を明かした。自粛期間中は徹底したコロナ対策で球団の施設は閉鎖。「球団の施設を使って練習できなかったので、キャンプから積み上げてきたものが消えてしまったというのは正直あった。ケガなく、大人数の離脱者がいなくてシーズンを終えられたのは良かった」と話した。

チームも2年ぶりのBクラス4位に沈んだ。「今季は難しさもあった。その中でも結果を残していかないといけないというのもある。悔しさを力に変えて全力で戦いたい」と来季の巻き返しを誓った。(金額は推定)