先発は阪神が19年ドラフト3位の及川雅貴投手(19)、ヤクルトが19年ドラフト1位の奥川恭伸投手(19)。高校時代はロッテ佐々木朗希、阪神西純矢とともに「高校四天王」と呼ばれた2人が初の投げ合い。

阪神は19年ドラフト2位の井上が4番左翼に入った。同学年奥川との対戦は、19年夏の甲子園大会決勝以来。当時は履正社の4番井上が星稜のエース奥川からバックスクリーン左に豪快な3ランを放ち、チームを優勝に導いた。2年越しの再戦、プロでの初対戦に注目が集まった。

阪神の2番三塁遠藤、ヤクルトの9番遊撃武岡も井上らと19年高卒ドラフト組。

試合はヤクルト先発奥川が6回1安打無失点、毎回の7奪三振と好投。阪神4番井上を2打数無安打に抑えた。

【1回表】(阪神先発及川)

1番渡辺 外角141キロで見逃し三振

2番山崎 変化球を拾って左前安打

3番宮本 外角直球で見逃し三振

4番中山 詰まって遊ゴロ

【1回裏】(ヤクルト先発奥川)

1番小幡 外角149キロ直球で空振り三振

2番遠藤 外角直球で空振り三振

3番小野寺 中前安打

4番井上 カウント1-1からの3球目、真ん中148キロ直球に空振り。一塁走者小野寺が二盗を試みるも失敗。3アウトチェンジ

【2回表】

5番松本友 ポップフライも遊撃後方に落ちる安打

6番太田 ランエンドヒットで二ゴロとなり、1死二塁

7番松本直 変化球を捉えて左前安打。1死一、三塁

8番長岡 暴投で1死二、三塁となり、四球で1死満塁

9番武岡 142キロ直球で投ゴロ。本塁送球から一塁に渡り、及川は併殺でピンチを無失点でしのぐ

【2回裏】

4番井上 146キロ直球に押され、左飛

5番坂本 フルカウントから外角低め150キロ直球(ここまで最速)で見逃し三振

6番島田 内角に詰まり二ゴロ

【3回表】

1番渡辺 ボテボテの捕ゴロ

2番山崎 フルカウントから四球

3番宮本 カウント3-1から内角寄りに甘く入った140キロを引っ張り込み、右翼席へ先制2ラン

4番中山 143キロ直球で中飛

5番松本友 直球がすっぽ抜けて死球

6番太田 フルカウントから四球

7番松本直 2死一、二塁の好機も中飛

【3回裏】

7番熊谷 カウント3-1から四球

8番長坂 カウント2-2からエンドランを仕掛けるも145キロ直球にバット折られ投飛。スタートを切っていた一塁走者熊谷は戻れず併殺

9番植田 内角低め131キロスライダーに空振り三振

【4回表】

8番長岡 変化球を拾って右前安打

9番武岡 セーフティーバントを試みるも捕ゴロとなり、1死二塁

1番渡辺 直球に押され三ゴロ。走者動けず2死二塁

2番山崎 141キロ直球で遊ゴロ

【4回裏】

1番小幡 外角から鋭く入ってくる129キロスライダーに見逃し三振

2番遠藤 138キロフォークに空振り三振

3番小野寺 直球に押され右飛

【5回表】

3番宮本 左飛

4番中山 フルカウントから四球

5番松本友 ポップフライも遊撃後方に落ちる安打。無死一、二塁

6番太田 カウント3-0から四球で無死満塁

7番松本直 左前適時打で1点を追加

※1死満塁で投手交代。2番手左腕石井

8番長岡 フルカウントから押し出し四球

9番武岡 141キロ直球で見逃し三振

1番渡辺 2死満塁の好機も三直

阪神先発及川は5回途中7安打4失点で降板

【5回裏】

4番井上 カウント1-2から外角147キロ直球に空振り三振

5番坂本 126キロスライダーにバットを折られ、遊飛

6番島田 左飛

ヤクルト先発奥川は5回まで1安打無失点、毎回の7奪三振。最速は150キロ。

【6回表】(阪神投手・石井→牧。一塁小幡が三塁へ。三塁遠藤が一塁へ)

2番山崎 空振り三振

3番宮本 四球

4番中山 一塁走者宮本が盗塁成功で1死二塁。二飛

5番松本友 捕ゴロ

【6回裏】(遊撃熊谷に変わって中堅奥山。三塁小幡が遊撃へ。中堅小野寺が三塁へ)

7番熊谷 134キロフォークで三ゴロ

8番長坂 146キロ直球で三ゴロ

9番植田 126キロスライダーに投ゴロ

【7回表】

6番太田 左前安打

7番代打古賀 一ゴロで3-6-3の併殺

8番長岡 左飛

【7回裏】(ヤクルト投手・奥川→市川。代打古賀がそのまま捕手)

1番小幡 空振り三振

2番遠藤 中飛

3番小野寺 遊飛

【8回表】(阪神投手・牧→望月)

9番武岡 二ゴロ

1番代打奥村 空振り三振

2番山崎 三直

【8回裏】(代打奥村に代わって大村が左翼)

4番井上 外角123キロスライダーに空振り三振

5番代打片山 フルカウントから変化球を見極めて四球

6番島田 中前にポトリと落ちる安打

7番奥山 内角スライダーに空振り三振

8番長坂 暴投で二塁走者のみ進塁し、2死一、三塁。四球で2死満塁

9番植田 スライダーで空振り三振

【9回表】(阪神投手・望月→小川)

3番宮本 一ゴロ

4番中山 内角147キロ直球に見逃し三振

5番松本友 外角149キロ直球に見逃し三振

【9回裏】

1番小幡 遊ゴロ

2番遠藤 左前安打

3番小野寺 捕邪飛

4番井上 141キロ内角直球に詰まり、一邪飛

 

試合終了 阪神0-4ヤクルト

 

◆19年夏の甲子園決勝VTR 星稜が2回に先制。履正社は3回、4番井上(現阪神)が相手エース奥川(現ヤクルト)からバックスクリーン左に逆転3ランを放った。星稜は7回に同点とするも、履正社は8回に主将野口の中前適時打などで勝ち越し、初優勝を飾った。井上は奥川に対し、5打数1安打3打点だった。2人の初対戦は同春のセンバツ。この時は、奥川が履正社打線相手に毎回の17奪三振で3安打完封。井上は4打数無安打に抑えられていた。