日本ハムから金銭トレードで加入した西武吉川光夫投手(32)が、埼玉・所沢の球団施設で入団会見を行った。背番号43に決まり、ユニホーム姿も披露。

来季プロ15年目となるベテラン左腕は「自分にとってチャンスなんじゃないかと思っている。辻監督が『期待している』とコメントされているので、その期待に応えたい。新たな気持ちで一からスタート」と、新天地への思いを口にした。

自身3度目のトレード。敵だった西武打線が味方になる。「すごく打つというのもあるが、二遊間が守れるすごくいいチーム」と、源田-外崎の守備を味方に勝負する。「ストレートのバランスはいい年と悪い年がある。真っすぐを軸として投げられるようにしたいと思います」と思い描いた。先発か中継ぎ起用かは、まだ決まっていないが「チームの求められるところで頑張りたい」とどちらでも準備するつもりだ。

43番はかつての守護神で、今季限りで現役引退した高橋朋己投手の背番号。「前任の高橋君に負けないように頑張りたい」と、同い年の分まで投げる覚悟を示した。渡辺久信GMは「左というところでうちのニーズに当てはまる。ボール自体は通用する球を投げている。起用は先発も視野に入れた中で、現場が考えること」と幅広い期待を寄せたい。