例年ユニークなキャッチフレーズで知られる広島が28日、来季のフレーズ「バリバリバリ」を発表した。20年は球界では異例の回文「たった今 このAKAの子 舞い立った」で度肝を抜き、今回は広島弁の「ものすごい、とても」などの意味を持つ「バリ」を3連発。2年連続Bクラスの「バリ」悔しい現状を、自分たちの殻を「バリバリバリ」と破って「ねバリ強く戦う」覚悟を込めた。「バリあつく」「バリはげしく」「バリしつこく」という決意を示し、拳をデザインしたロゴは最後まで諦めない姿勢を表している。

この日は、コロナ禍のため例年のマツダスタジアムではなく、地元テレビ局で「ファン感謝デー」を開催。その生放送中に発表した田中広選手会長は「毎年カープらしいフレーズでいいと思います。それ(独特さ)がうちの売りでもある」と胸を張った。「できればもっと格好いいのにしてくれれば…」と本音? をこぼしつつ「みなさんも楽しみにしている部分もあるので良かったんじゃないかな」とニヤリ。自身の国内FA権行使については「しっかり考えている」とバリバリ熟考中のようだ。

イベントのラストを飾った佐々岡監督は「本当にこの1年、バリ悔しい1年でした。来年はバリ頑バリます。そして、みなさんのバリ熱い声援をよろしくお願いします」とさっそくフレーズを連発し、バリバリの笑顔で逆襲を誓った。【古財稜明】

▽広島会沢「今年もすごく良いキャッチフレーズを選んでいただき、選手たちもやる気になっていると思います(苦笑い)」