中日が来季の新外国人としてマイク・ガーバー外野手(28=ロッキーズ)とランディ・ロサリオ投手(26=ロイヤルズ)と契約することが2日、分かった。加藤球団代表は「契約は大詰め。近いうちに発表できる」と大筋合意に達していることを認めた。今オフはアルモンテら助っ人5選手が退団。V奪回に向け、投打の新戦力を獲得した。

ガーバーは米テネシー州出身で日本で3年連続首位打者を獲得したパウエル巡回コーチが昨オフからプッシュしていた左の中距離砲だ。メジャーでの実績は少ないが、3Aでは18年から2年間で39本塁打、117打点。得点力不足解消へ期待がかかる。また、左腕のロサリオはドミニカ共和国出身でメジャーではリリーフで活躍。来季、東京五輪予選が開催された場合は守護神R・マルティネスがキューバ代表として戦線を離脱する可能性がある。祖父江、福らへの負担軽減の役割も期待される。

加藤球団代表は「ガーバーは日本で成功したパウエルが通用すると推薦してくれた。映像でも非常に柔らかい打撃をする。ロサリオは速い球だけでなく、変化球でもストライクが取れる。2人とも若く期待している」と話した。

また、保留選手名簿に記載されたキューバに帰国中のA・マルティネス、ロドリゲスについては残留交渉中だ。同代表は「キューバ政府と来季以降の契約を交渉している。本人たちは納得していて、感触は悪くない」と見通しを語った。

◆マイク・ガーバー 1992年7月8日生まれ、米テネシー州ナッシュビル出身。14年にドラフト15巡目にタイガースに指名されプロ入り。18年にメジャーデビュー。19年はジャイアンツでプレーした。メジャー通算30試合、打率7分6厘、0本塁打、2打点。183センチ、83キロ、右投げ左打ち。

◆ランディ・ロサリオ 1994年5月18日生まれ、ドミニカ共和国出身。11年からマイナーでプレーし、17年にツインズでメジャーデビュー。18年にはカブスで44試合に登板し4勝を挙げた。メジャー通算69試合、6勝1敗1セーブ、8ホールド、防御率5・00。185センチ、95キロ、左投げ左打ち。