阪神矢野燿大監督(52)が春季キャンプでの積極的な「球児塾」入りを求めた。球団のスペシャルアシスタント(SA、特別補佐)を務める藤川球児氏について「球児がプレーヤーじゃなくなった分、より聞きやすいと思う。なんかあった時に『僕どうですかね』とかね」と期待。これまでも藤浪らにアドバイスを送っていたが、引退したことで自身の練習はなくなり、他の選手から質問できる時間も大幅に増える。野手も聞きやすくなった。そのチャンスを生かすことを願った。

藤川SAは前年の自主トレを望月とともに行い、開幕前には岩貞を指導した。9月には助言を受けた藤浪が復活の兆しを見せるなど、これまでの「指導実績」も豊富だ。矢野監督は「(引退して)客観的に見て伝えてもらう部分は増える。気づいたことを伝えてくれると思う」と選手時代とは違う視点を楽しみにしている。藤川SAは新外国人調査などの編成面、野球振興など幅広い仕事を任されている。キャンプ地では、選手たちのよき相談相手として大きな力を発揮しそうだ。