西武山川穂高内野手(29)が、よくばり君に「やせないススメ」を出した。

26日、埼玉・所沢の練習場でドラフト1位・渡部健人内野手(22=桐蔭横浜大)と初対面。即座に体をタッチすると「今日、体触ったけどパンパン。首がないって話をした。いい太り方。やせたいって記事があったけど、やせなくていい。常に体重計と食事の意識は大変。その分、飛ばせる。そこは大事」と共感した。

自身も歩んできたから、よくばり君の気持ちがよく分かる。14年に「おかわり君2世」と言われ入団。パワーで道を切り開いてきた。中村もやせるよりも自然体のススメをしたが、山川も続いた。「打撃は長さ(身長)か重さのどっちかで飛ばすしかない。僕たちみたいに背が低ければ重さで飛ばすしかないので、重ければ重いほどいい。ケガしないなら僕も120~130キロ欲しい。体重は重いに越したことない」と、巨漢打者ならではの経験と理論でフォローした。

キャンプはともにB班スタート。山賊が誇る巨漢打者の競演はこれから。山川は「ホームランを50本、最低でも40本打てるフォームにしている。35本で取ってもうれしいけど、40発超えてホームラン王を取るのが格好いいので、そこを目指したい」。4番復活の姿が何より生きた教材となる。【栗田成芳】

○…山川が昨季痛めていた右足首を“ゴッドハンド”で治療に努めている。「ラクリス」という治療法を導入。電流が流れる手袋によって、手のひらや指先の動きから適切に筋肉や神経に刺激を与えるもの。手技とハイテクノロジーを駆使した治療を受け「3日に1回はしていた。(患部は)去年の終盤みたいに激痛はないけど、1回(ケガを)やっているので、慎重過ぎるくらい慎重にはやっている」と完治を目指す。

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