来日2年目のオリックスのアダム・ジョーンズ外野手(35)が、今季初実戦で初打席、初安打、初打点をマークした。5番DHで出場。2回無死二塁の第1打席で中村稔相手にフルカウントまで粘り、先制中前適時打を放った。

「去年は、はやる気持ちがあり、積極的すぎるぐらいに振りに行っていた。今年は打席の中でできるだけボールを見ようと。ボール球に手を出さないように我慢する」

来日1年目の昨季はオープン戦打率1割で開幕に突入。メジャー通算282発の打棒を期待されたが、打率2割5分8厘、12本塁打、43打点にとどまった。昨季はコロナ禍で開幕日も延期され「練習ができない状況で焦りがあった」という。「今年はスケジュール通り。どんどん打席に立ってボールを見たりできている。チームの助けになる打撃がしたい」と決意新ただ。

「自分はどういうバッターかを、しっかり考えて。シングルヒットしか打つのが難しい投球が来たときには、ホームランを狙うのではなく、シングルを狙う。自分の狙いを超えた大きな当たりは打たないように」

中嶋監督は「元々、技術の高い選手。どんどん状態を上げて、調子を整えてほしい」と期待。ジョーンズは「今日が開幕であっても、という状態。(調整が遅れ)本隊とは別で練習させてもらった。監督さんの配慮に感謝したい」と引き締めた。大物助っ人が学習成果を実らせる。【真柴健】