負けなかった。ヤクルトはここまで今季阪神戦6戦全敗。デーゲームは8敗2分と分が悪い中での一戦。期待の若手の好投とベテランの気迫で終盤に追いつき、引き分けに持ち込んだ。

先発の奥川はプロ自己最長の6回を3安打2失点。3回2死満塁のピンチでは「慎重にいきすぎた」とマルテに147キロの直球を右前2点適時打とされた。それでも以降は直球と変化球をバランスよく織り交ぜ、自身初のクオリティースタートを達成した。

2年目の粘りにベテラン青木が奮起した。1-2で迎えた8回2死三塁、二ゴロでヘッドスライディング。同点となる適時内野安打とした。それまで2度の好機で凡退。「援護できなかったので負けは消してあげたかった」と執念で1点をもぎ取った。

悪い流れを完全に断ち切ることはできなかったが、負けはしなかった。4連敗を阻止し、貯金1を死守。7日からの2位巨人戦(東京ドーム)で、心機一転、浮上を目指す。