阪神梅野隆太郎捕手(29)が13日、出場選手登録が7年に達し、国内フリーエージェント(FA権)の資格取得条件を満たした。梅野は「一番は大きなケガもなく強い体に生んで育ててくれた親に感謝しています。周りの方々の支えがあったからこそ、この日を迎えられた」と、感慨深げに話した。

福岡大から13年ドラフト4位で阪神に入団し、1年目の14年から92試合に出場。今季は開幕から不動の正捕手として首位を走るチームを支える。この日も1回に二盗を狙った京田を強肩「梅ちゃんバズーカ」で刺した。体を張ってワンバウンドを止める高い捕球技術を持ち、球団の捕手では初の3年連続ゴールデングラブ賞を受賞中。打撃でも得点圏打率リーグトップの5割2分と貢献している。

梅野は「チームが勝つために目の前の1試合を一生懸命頑張っていきたい」と、シーズンに集中するが、今季は年俸1億1000万円(金額は推定)での単年契約。嶌村聡球団本部長(53)は「必要な戦力。この先もタイガースでやってもらいたい」と話し、前日12日には一足早くFA権取得をねぎらい、直接声をかけたという。複数年の提示や宣言残留などについては嶌村本部長は「オフになってから」と話すにとどめた。今オフの動向が注目される。