日本ハム王柏融外野手(27)が、来日初の「4番弾」を放った。15日ソフトバンク8回戦に「4番DH」でスタメン出場。6点を追う4回無死一塁で、右越え2号2ランのアーチを描いた。12日オリックス戦以来の一撃に、「2ストライクと追い込まれていましたが、来たボールを絶対にコンタクトしようという気持ちでした」と強いハートで打ち砕いた。

来日3年目で、主軸を象徴する「4番」に公式戦初先発。「打順関係なく攻めてくるので、いつも通りでいきました」と平常心で結果を残した。相手投手は、昨季までチームメートだったマルティネス。「プライベートでは友達なんですけど、試合になると敵」と割り切り、内角への直球151キロをはじき返した。「マルティネスとの対戦は、すごく楽しむことができた」と余韻に浸った。

栗山監督は4番起用に「こういうシーズンに関しては、若い人も頑張っている中で名前は関係ない。今日の試合で一番勝ちやすい形で行かせてもらうだけ」と意図を説明した。王柏融は今季10試合で打率3割9分3厘、2本塁打、4打点をマーク。「シーズンは長い」と先を見据えることで気負いが抜け、日々の切り替えがうまくできるようになったことを好調の要因に挙げた。

チームは、本拠地・札幌ドームでのソフトバンク戦に10連敗。昨年9月16日から続く不名誉な記録を伸ばすことになった。調子を上げてきた王柏融をはじめ、一丸となって今日16日の3戦目、勝利で負の連鎖を止める。

日本ハムニュース一覧はこちら―>