ソフトバンク工藤公康監督(58)は中谷に貴重な右の強打者として期待を寄せた。

沖縄セルラー那覇での全体練習後、「過去に20本ホームランも打ったことがある選手。外野だけでなくて、内野のファーストもできると聞いている。うちは右(打ち)の出る人も代打だったり薄いので。ぜひうちの力になってほしい」と語った。

チームは主砲グラシアルの故障離脱後、勢いに乗れていない。6月は打線が下降気味で月間打率が12球団ワーストの2割1分6厘と投手陣を援護できず、チームは6勝11敗6分けと大きく負け越した。主に左翼を守ったグラシアルの代役には長谷川や真砂、上林らが日替わりで入ったが、定着できていない。最近は若手の谷川原、佐藤直らを起爆剤として起用している。工藤監督は「年齢もまだ若い。競ってほしい」と中谷の加入による競争を促した。

外野、一塁のレギュラー格である柳田、中村晃、栗原はすべて左打ち。右の代打候補もベテラン川島に頼っている形だ。地元の福岡・小郡市出身で17年に20本塁打をマークした「右のスラッガー」が、逆転Vへの切り札となるかもしれない。【山本大地】

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