ロッテ岩下大輝投手(24)が自己最多タイの7勝目を挙げた。

「試合自体はしっかり作れて。野手の方にプレーしていただいてアウトを重ねていけたんで、野手の方に感謝かなと思います」

2回2死一、二塁のピンチ。左中間への飛球を左翼手の荻野がダイビングキャッチでつかみ、脱した。

「捕ってくれと思っていました。あそこが抜けて点が入っていたら、試合展開も変わっていたと思いますし、非常にうれしいプレーだったなと思います」

今年から本格的に投げるスライダーをアクセントにしながら、直球の球威やフォークの切れも十分。多くなりがちな球数も7回90球。9球で終えた3回表以外、全てのイニングを10球台で済ませ、危なげなくチームの3連勝に貢献した。

シーズン半ばを少し過ぎたところで、自己最多タイの7勝に並んだ。防御率2点台や既定投球回到達までも、もう少しだ。

「あまり数字のことは意識しないで、毎試合毎試合できることをやろうという積み重ねが、シーズン後半の成績になる。それを続けていくだけだと思います」

井口資仁監督(46)も「しっかりと自分自身をコントロールできている」とし「今年に関してはもちろん、軸になっています」と存在の大きさを認める。石川の故障離脱と美馬の不調で、苦しくなっていた先発陣。シーズン残り半分、岩下への期待はますます高まる。【金子真仁】