1軍再昇格を目指す中日新外国人マイク・ガーバー外野手(29)に心強い援軍が現れた。

30日、バンテリンドームでの練習中に主砲ダヤン・ビシエド内野手(32)から心身両面でアドバイスを受けた。

「(ビシエドが)日本に初めて来たときの話から、タイミングをうまく取るにはどうしたらいいかなど教えてもらった。準備はできている。自信を持って、考えすぎないようにして臨みたい」。日本の酷暑対策として初めて頭を丸めたというガーバーはビシエドの熱心なアドバイスにふっきれたような笑顔を見せた。

厳しい状況は続いている。28日から始まったエキシビションマッチで1軍に合流。しかし西武との2連戦では5打席で3三振、無安打に終わった。2軍での通算成績も打率1割9分5厘で1本塁打。日本投手への対応に苦しむ状況に変化はない。ビシエドはその点について「昨年はコロナの影響で(試合に)出ていない。今年も(来日が遅れ)キャンプも出来なかった。リズム、試合感覚など難しいと思う」と長期実戦離れを気遣ったが、残された時間は多くはない。

「後半戦、なんとかチームのために力になってもらいたい。すべてのスタッフも本人も(一生懸命)取り組んでくれている。あとは結果がよくなることを願うだけ」と与田剛監督(55)。残されたエキシビションマッチは31日の日本ハム戦以降8試合。ここでの結果がチームにとっても後半戦のカギを握ることになりそうだ。【安藤宏樹】