先発ローテ返り咲きを目指す阪神藤浪晋太郎投手(27)は、次戦での追試が決まった。エキシビションマッチのオリックス戦(京セラドーム大阪)に先発し、4回7安打2失点。最速159キロを計測するなど5三振を奪ったが、2つの四球やファウルでも粘られ、球数は92球にかさんだ。

藤浪 追い込んでからの変化球の精度、高く浮いたボールをしっかり打たれてしまったなと思います。2ストライクを取ってから、決め切れなかったところに尽きるのかなと思います。

3回に連打と四球で無死満塁のピンチ。来田をカウント1-2と追い込んだがスプリットが甘く入り、先制の2点適時二塁打を許した。4回も連打と四球で2死満塁。だが今度は追加点を与えない粘りを見せた。

前回7月27日のロッテ戦も4回2失点(自責1)。第6の男を争う及川は前回5回1失点と結果を出しており、ややリードされた感がある。開幕投手を任せた右腕に期待するからこそ、矢野監督は厳しく話した。

矢野監督 (高卒2年目の)及川とかと同じレベルじゃない。及川には経験として投げさすのもやっていく。晋太郎は、お前が勝たせろよという気持ちで、マウンドに上げるわけだから。そういうところでは、やっぱり物足りない。

8日からの敵地楽天3連戦で、もう一度先発する。これが後半戦再開前の最後のアピール舞台。藤浪は「2試合の反省を生かして、追い込んでからしっかりと決め切れるように投げていきたい」とキリリ。最終テストでの合格に気合を入れ直した。【磯綾乃】

▼阪神岩貞(2試合連続で1回をピシャリ)「3人で抑えることができたのはよかったと思います。でもまだやるべきことはありますし、そういう期間だと思うのでしっかり練習します」

▼阪神尾仲(3番手で6回に登板し3者凡退)「ストライク先行で投げることができた。あとは真っすぐがシュート回転することが多いので、そこの修正とストライク先行で投げていきたい」

▼阪神浜地(2番手で5回に登板し1安打無失点)「変化球でカウントを取れなかったり、真っすぐも打たれたボールは弱くなってしまった。修正ポイントとして投げていきたい」