西武本田圭佑投手(28)が、5回を5安打無失点の好投をみせた。後続が打たれ勝ち星こそつかなかったが、部員のコロナ感染により甲子園2回戦への出場を辞退した母校東北学院(宮城)のOBとして、確かな存在感を示した。

5月1日の日本ハム戦以来、3カ月半ぶりの先発。強風の幕張で、先輩右腕が持ち前の粘り強さを発揮した。毎回のように走者を許し、奪三振は0ながらも、要所を締めて無失点。「今日は制球面で両サイドをしっかりつくことができないなど、本来の自分らしい投球は出来なかったです。もう少し長いイニングスを投げたかったですが、悪いなりに何とか抑えていこうと方向転換していきました」と振りかえった。

「後輩たちの皆にいいところを見せられればと思って今日はマウンドに上がりました」と強い意気込みで臨んでいた。77球の粘投を終えた本田は、あらためて後輩たちを気遣った。「これは決して誰も悪くないですし、僕はここまで来た後輩たちが本当に誇らしいです。そして本当に素晴らしいと思います。胸を張ってほしいですし、OBたちも皆喜んでいます。ぜひこのメンバー全員がこの先も、一生の仲間でいてほしいと思います」。後輩たちの頑張りを胸に刻み、さらなる活躍を目指していく。

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