27日ソフトバンク戦(京セラドーム大阪)で11勝目を狙うオリックス山本由伸投手(23)が、東京五輪戦士との対決を心待ちにした。

「ギータさん(柳田)、栗原さんとの対戦も楽しみです。甲斐さんともずっとバッテリーを組んで、いろいろ球を見られてますので…慎重にいきたいですね」

金メダル獲得に大きく貢献した23歳右腕は、白い歯を見せた。前回登板した20日西武戦(京セラドーム大阪)では9回3安打1失点で、自身初の2桁勝利を記録。126球の力投で、仲間の奮起を待ち、サヨナラ勝利を呼び込んだ。体の状態には「しっかりケアも練習もできた。もちろん、球数やイニングを投げたので、日程が空いていた分、筋肉痛はあったんですけど、問題ない」と爽やかに話した。

後輩左腕でリーグトップの11勝をマークしている宮城に「もちろん負けられない」と闘志を燃やし「1戦1戦しっかり戦って。チームもすごく良い順位にいるので、チームのために。その結果、宮城にも勝てればと思います」と気持ちを引き締めた。

25日に20歳を迎えた宮城に、誕生日プレゼントは「あげてないですね。さっき『何かくれよ』みたいな感じで言ってきました(笑い)」と雰囲気の良さを漂わせた。

普段は3歳下の宮城に、程よいプレッシャーをかける立場だが「(大阪に)帰ったら時間もあるでしょ? みたいな感じで。そういうプレッシャーをかけられました(笑い)。タイミングがあえば。忘れていなかったら何か注文しようかな」と不敵な笑みを浮かべた。首位を走るチームには、刺激し合える存在がいる。【真柴健】