リードオフマンが最後まで駆け抜ける。

オリックス福田周平内野手(29)が「規定打席到達」を目標に、全力プレーを心掛ける。

今季は63試合に出場し、281打席に立った。残り44試合にすべて出場した場合、規定打席に到達するには1試合あたり3・7打席以上が必要で「(規定打席は)1つの目標です。1打席1打席で自分のパフォーマンスを出せるように」と平常心で意気込む。

福田は打率2割9分8厘で、出塁率は3割7分8厘と1番打者としての役割を果たしており「(後ろの打者が)頼もしいと常に思っています。まずは毎打席、塁に出ることが目標」と2番宗、3番吉田正、4番ラオウ杉本に感謝する。

自身の奮闘でつかんだポジションだ。昨オフ、球団に中堅挑戦を直訴。「守備位置はどこでもいい。やっぱり、試合に出たいので」。本職は二塁だが、人生で初めて外野用グラブを手にした。本格的に守ったのは今年の2月宮崎キャンプからだが、最近では違和感なく、中堅を守る。「結構、走る距離も長かったりする。内野って数メートルじゃないですか? 外野は何十メートル走って、難しいボールが取れたりしたら…。気持ちがいい」と新たな発見もある。

1番センター福田。数年前なら考えられない光景でも、今は定着してきた。守りでミスをすれば、翌日には数多くノックを受ける。試合直後でもバーベルを担いだスクワットも行う。負荷をかけたウエートトレーニングで、足腰を鍛える。誰もが認める、影の努力がある。【真柴健】

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