西武とパ・リーグマーケティングが、プロ野球界初のNFT商品を7日から販売開始した。NFTとは複製や偽造が困難なデジタルデータのこと。ブロックチェーン(BC)上で発行・流通されるため、コピーやハッキングが難しい。さらに鑑定書や所有証明書がひも付けられ、唯一無二の本物であることが保証されている。

今回販売のNFT商品は、栗山巧外野手の通算2000安打達成記念のコンテンツなど4種類。4日の楽天戦で掲げた記録達成パネル(20万円~入札)や西武沿線で展示されたカウントアップパネル「KURI-METER」(20万円~入札)はいずれもサイン付き。NFT化されたデジタルデータと現物のセットで販売する。また、「スタメンボードデータ」(1000円)や「ヒーローサインパネルムービー」(2000円)の動画データを販売。将来的には二次流通機能実装を検討し、ファン同士の売買や譲渡も可能にすることを目指すという。

7日午後1時からサイト(https://lions.plmcollection.com)が開設され販売を開始。かつて、野球カードなどトレーディングカートの収集がブームとなった。数年後、レアカードはプレミアム化し付加価値がつくこともある。米国では数億円の値がつくケースもあった。一方で数十年も前のものとなれば、保存方法も難しい。データであれば、不変のまま保存が可能で、スマホなどがあれば、いつでもどこでも楽しむことができる。「NFT」コンテンツが、新たなファングッズの形となっていく。