ENEOSのルーキー度会隆輝内野手(18=横浜)が意味のある打席を重ねた。

「2番DH」で出場。まずは初回無死三塁で二ゴロを放ち、三塁走者をかえす先制の打点。2回の好機では一ゴロに終わったが、5回1死で中前打。6回無死満塁では右中間フェンス際まで飛ばす犠飛を放った。最後は7回2死一、二塁、カウント3-0から積極的に打ちにいった。4球ファウルを続け、最後は四球を選んだ。

都市対抗予選初戦でバットでみせた。「都市対抗は初めてですが、いつもと同じリズムでやれたのが良かったです」と人懐っこい笑顔で話した。社会人のレベルにも慣れてきた。「ENEOSのピッチャーの方と練習で対戦できているおかげです」。入社当初よりも確実に率が上昇。公式戦、練習試合を合わせて、3割5分ほどを維持している。

大久保秀昭監督(52)は「うちのメンバーでも外せない打者になった。非凡です。これから苦労もしていくだろうけど、使いたいと思わせるプレーヤー。バットを持ったら、18歳じゃない」と高く評価する。高3の昨秋、プロ志望届を提出するも、無念の指名漏れ。進学ではなく、社会人を選び、3年目での指名を目指す。その前に、まずは都市対抗だ。14日からは、本選出場をかけ、代表決定リーグ戦が始まる。度会は「1年間、そこで勝つためにやってきました。チームのために、全力プレーで少しでも貢献したい」と力強く話した。