大商大の福元悠真外野手は中日が6位指名し、交渉権を確定した。

智弁学園では16年春のセンバツで同校初のセンバツ優勝に貢献。パワフルな打撃とフルスイングが持ち味で、大商大に入学してからは1年の春からベンチ入りした。しかし、21年全日本大学野球選手権では、8打数無安打に終わった。「本当に今までで一番悔しかった」。より一層、野球に向き合った。

体から見直した。今までは食事制限をせず、好きなものだけを食べてきた。体を絞ることを重視し、夕食は炭水化物を控え、大豆食品などを採って体を絞った。取り組んでこなかった筋力トレーニングも本格的に開始。上半身を中心に負荷を限界までかけ、週3回のトレーニングを続けてきた。

打撃フォームも「何かしないといけない」と改善を図った。上から球をたたくような打撃方だったが、試行錯誤を重ね、前傾姿勢を取るフォームに変えてボールを捉えやすくした。2つのトレーニング効果は徐々に実り「軽く振るだけで飛距離が格段に伸びた」と手応えを感じている。それでも「まだまだ自分の力は出し切れていないと思うし、成長段階。これからも試行錯誤を続けていきたい」と熱心だ。和製大砲候補が満を持してプロに飛び込む。