2位ロッテの連勝が3で止まった。2-2の9回、守護神益田直也が3連投のマウンドへ。しかし2死二塁、楽天渡辺佳の打球がわずかに左翼荻野の頭を越え、決勝点に。井口資仁監督(46)は「うちは全力で勝ちに行った結果ですから」と切り替えるしかなかった。

難敵の楽天則本昂に、荻野が2日連続の先頭打者弾で勢いを付けた。2回にも岡の適時二塁打で加点。しかし、その後はホームが遠かった。「そう簡単に点を取れる投手じゃないので。本当に長いイニングを放られてしまったという感じ」と井口監督。11三振を奪われ、1死からの連続三振が3度。流れを止められた。

佐々木朗はしっかり投げ合った。腰の張りが癒え、約1カ月ぶりの実戦登板。初回から158キロを投げ3者凡退に抑えるなど、不安の声を一蹴した。自身の悪送球などもあったものの7回2失点。指揮官も「いろいろ課題はありますけど、しっかりゲームは作ってくれた」と一定の評価をした。リカバリー次第ながら、次回は中6日での先発登板も視野に入る。

完敗ではない。ただ、首位オリックスとは再び1・5ゲーム差に開いた。逆転優勝は、12日からの直接対決3連戦にかかる。そこまでの3試合で、1・5ゲーム差以内を守れるか。勝つしかない。【金子真仁】