巨人の大塚淳弘副代表編成本部長(62)が、ドラ1右腕に「最低2ケタ10勝」の期待をかけた。ドラフト1位の関西国際大・翁田大勢投手(22)に13日、水野スカウト部長、榑松スカウト部次長、担当の岸スカウトとともに、兵庫・三木市の同大学へ指名あいさつに訪れた。

最速157キロの直球を武器にする横手投げ右腕と、がっちりと握手を交わし、「リリーフではなくて先発で、最低2桁は勝ってもらいたい」と大きな期待を込めた。指名に際して、球の回転数もチェックしたといい、「メジャーの平均以上、ダルビッシュとか上原(浩治)みたいな感じ。ただ、縦回転ではなくサイドで横回転なので、シュート気味に伸びる内角のボールは、右バッターはやっかいなのかなと思います」と説明した。

翁田は9月19日、阪神大学野球の大産大戦(ほっともっと神戸)で自己最速の157キロをマーク。敗れたものの、最後の1球となった188球目では150キロを記録した。大塚副代表は、「やっぱり中6日で100球という時代ですけど、130球、140球はいける体力はあるのかなという感じはします」と、スタミナ面についても高評価だった。