DeNA高城俊人捕手(28)が3日、横浜市内で契約更改交渉に臨み、年俸1250万円から50万円ダウンの1200万円でサインした。

「シーズンで1年1軍にいさせてもらったが試合数が少なく、満足していない。この世界にいる以上、スタメンを目指して名前を並べることが必要なこと。あきらめない。毎年狙っている」。今季はほぼ1軍に同行していたが、出場は7試合にとどまった。

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今季はほとんどが、第3捕手という役割だった。出場はほとんどなくても、腐ることはなかった。ベンチでの声出し役で「1軍にいさせてもらうので、チームに貢献したいと思っている。投手に感じたことを伝えたり、結果的に声を出している」。三浦大輔監督はシーズン中、ムードメーカーとして高く評価していた。

スタメンを勝ち取るには、打力アップが鍵になる。今季は4打数1安打で打率2割5分だったが、それまで4年間は打率が1割台だった。「まずは試合に出ることを考えれば、毎年言われているが、打席内容をよくする。打席の中で必ず結果を出すことを考えたい」。

九州国際大付高時代は強打の捕手で知られた。8打数連続安打のセンバツ史上最多タイ記録もつくった。「打席数がもらえないのは言い訳になる。最初はチャンスがもらえていた。結果が出せなかった。すごい形にこだわりすぎた。投手が抑えようと思って投げてきて、違うことを考えていたら打てない。ボールを芯で捉える。高校の時はただ打つことだけ考えていた。もっと素直にやろうかなと思っている」。来季は打棒が復活するかもしれない。【斎藤直樹】(金額は推定)