ソフトバンクのリチャード内野手(22)が4日、王球団会長の「40発指令」に応えると誓った。ペイペイドーム内で契約交渉に臨み、500万円アップの年俸1160万円で更改。4年目の今季は34試合出場でプロ1号を含む7本塁打を放った。終盤の活躍を評価されての増額に「悔しいシーズンでしたが、いろいろ経験させてもらって感謝のシーズン」と振り返った。(金額は推定)

秋季キャンプ中、王球団会長から来季目標を問われ「自分、数字を決めると、その前に失速しちゃうんですよ…」と返事に窮してしまった。すると見かねた王会長が「強い気持ちを持てばいけるんだ。オレとおまえで40本にするぞ!」と“強引”に目標を設定した。球団で40本塁打以上は05年の松中、ズレータが最後。高い目標にもリチャードは「王会長と約束したので。目指すのはそこです。勇気をもらいました」と前向きに目指す決意を示した。

目標達成のため、勝ち取った500万アップを自己投資に充てるつもりだ。11月末に福岡・筑後市の若鷹寮を退寮し、福岡市内で1人暮らしをスタートした。「作れるご飯の種類が少ない。そればっかり食ってたら死んじゃうので。ちょっとお願いしようかなと」。管理栄養士の食事サポートを受ける考えだ。藤本監督からも、来春キャンプまで体重118キロ以下をキープするよう命じられており、体重管理の観点でもプラスで「一石二鳥って感じです」と得意げだった。【山本大地】