東京ガス(東京都)がアクシデントを乗り越え、5年ぶりの4強入りを決めた。5回から3番手で登板した臼井浩(いさむ)投手(27=中央学院大)が、5回をわずか1安打1失点に抑える好リリーフをみせた。

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先発の最速153キロ右腕、益田武尚投手(23=北九州市立大)が脇腹の張りを訴え1球で降板。2番手の三宮舜(しゅん)投手、3番手臼井投手の継投で、51回の出場を誇るENEOS(横浜市)打線を抑えた。

最速149キロの力強い直球を駆使した臼井は、都市対抗予選では主に先発を任されていた。経験が浅い救援の役割に「何回経験しても慣れないです。やってきたことをやるしかなかった。それを1球1球出来ました」とかみしめるように話した。

山口太輔監督(44)は、都市対抗予選の第1代表決定戦からリリーフ起用を決断。「どれだけ競った展開でも、後ろにいてくれることで安心感が生まれる。本塁打は打たれましたけど、あそこからギアを上げて勝ち切ってくれる投手なんです」と、信頼を置く存在だ。