セガサミー(東京都)は2年連続で“ホンダ”に準決勝で敗れ、初の決勝進出はならなかった。

0-1の9回2死、中川智裕内野手(24=近大)が左越えに同点ソロを放った。敗北目前で飛び出した起死回生の1発にドームが揺れたが、その裏、2番手で代わったばかりの陶久亮太投手(30=東農大北海道オホーツク)がホンダ熊本の先頭、古寺にバックスクリーンへサヨナラのソロを浴びた。

西田真二監督(61)は「野球の1球の怖さですね。いいホームランが出ましたけど、早い回につかまえられなかった。ヒットは出ましたけど、序盤で点が取れなかった」と率直に振り返った。土壇場の1発で追いついたが、敗れたのも1発だった。ただ、先発の草海光貴投手(23=上田西)が8回まで1失点と好投しながら、打線が相手投手の片山を打ちあぐね、援護できなかったことが悔やまれた。

昨年の準決勝は、ホンダに延長の末、敗北。西田監督は「いい感じで3回戦(準々決勝)までいったのに、選手たちには申し訳ない。ピッチャー陣もよく投げてくれた。2年連続準決勝ですから、なんとかしてあげたかった。その壁を乗り越えていくというか。チャンスって、なかなかない。誠に申し訳ありませんでした。その一言ですね」と、最後まで悔しさをにじませていた。