プロ野球楽天ドラフト3位の三島南高・前田銀治外野手(3年)が、地元への恩返しを胸にプロの世界に挑む。9日、三島市役所に豊岡武士市長(78)を表敬訪問。3日の夜に完成したという直筆サインが入った色紙とボールを手渡し「練習をしっかり頑張って、1軍に上がって活躍することが恩返しになると思う。頑張っていきたいという気持ちが強くなりました」と決意を新たにした。

2003年(平15)11月19日の誕生から18年。前田は幼稚園、小、中、高と“三島一筋”で過ごしてきた。同市長は「三島市の銀ちゃんから東北の銀ちゃん、そして日本の銀ちゃんになれるように頑張ってほしい。三島市民も背中を押している。活躍を心から願っています」と期待たっぷりに激励。肘タッチを交わし、エールを送った。

4日には、楽天生命パークで行われた「楽天ファン感謝祭」で新入団10選手の1人として初お披露目された。日に日に新天地でのスタートが迫る。前田は「夢だったプロの世界。不安というより期待しかない。がむしゃらに練習してレギュラーを取ることが第1の目標です」と、目を輝かせた。「東北の銀ちゃん」を目指してまい進する。【前田和哉】