17年春以来の1部昇格へ、北の大地が生んだ扇の要がチームをけん引する。東都大学野球の専大が16日、今年最後の練習を行った。新チームの主将を務める新出篤史捕手(3年=函館大有斗)は「どんな試合でも最後に1点、相手より多く点を取る。粘り強さを持ったチームを作っていきたいです」と、抱負を話した。

シルバーコレクターからの逆襲を誓う。今年の2部リーグでは春秋連続2位。春は首位の日大に勝率5分差まで詰め寄ったが、あと1歩及ばなかった。そこで22年のチームスローガンに「打破~うちやぶる~」を掲げた。新出主将は「対戦相手に向かっていく意味も込めました。最大目標の日本一を達成するためにも、春で2部の壁を破らないといけない」と、気合十分で話した。

正捕手の座は譲れない。3年生だけで8人の捕手が所属しており、レギュラー争いは熾烈(しれつ)だ。勝ち抜くために、ID野球の哲学を頭にたたき込んでいる。自身の捕手としての特長を「配球を考えるのが好きで、古田さんの本を何度も読んで勉強しています。打撃は長打力が持ち味。攻守両方で貢献したい」と、ハッキリとした口調で話した。【阿部泰斉】