阪神青柳晃洋投手(28)は20日、兵庫・西宮市の球団施設で契約交渉に臨み、7000万円アップの年俸1億2000万円で更改した。「それだけ評価してもらえたのが、一番うれしい」と笑顔を浮かべたが「これが最高点にならないように」と言い、すぐに気を引き締めた。

6年目の今季は自己最多の13勝(6敗)で最多勝に輝いた。さらに勝率6割8分4厘でもタイトル獲得。投手2冠を手にした。

球団からは「3年連続ローテーションを崩すことなく回してること。勝ちと負けの差が(大きく)、貯金ができているということ」を評価された。3年連続規定投球回到達。さらに、今季は7つの貯金を生み出し、年俸大幅アップにつなげた。

来季は15勝&開幕投手を目標に据える。「13勝をクリアできたので、次はそれ以上ということで、15(勝)を目標に。開幕投手も1回経験したい。そこが一番近い目標」。今シーズン開幕前に「13勝」を目標にした右腕は、有言実行を果たした。来季も2つの大きな目標を現実にする。(金額は推定)

◆ドラフト5位以下で入団した年俸1億円に到達した主な投手 阪神では、02年5巡目入団の久保田智之、13年6位の岩崎に次いで青柳が3人目。他球団では81年西武6位の工藤公康、83年中日5位の山本昌、91年大洋(現DeNA)6位の三浦大輔らの例がある。