鷹のドラ1コンビが、開幕1軍へ生き残りをかける。ソフトバンクは、8日に巨人とのオープン戦をユーピーアールスタジアムで行う。

藤本博史監督(58)は同試合を「若い子の最終テスト」と明言。19年ドラフト1位の佐藤直樹外野手(23)と、20年ドラフト1位の井上朋也内野手(19)は「結果を出さないといけない」と危機感を募らせた。

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佐藤直は激戦区の中堅争い真っただ中。現状は実績のある牧原大や上林がやや優勢だが、真砂や柳町もライバルに持つ。それでも「ギラギラして結果を出すだけ」と鼻息は荒く、オープン戦は10打数4安打で打率4割。俊足に加えてバットでもアピール中だ。「今年はチャンス。ここを逃したら当分ない。開幕スタメンを目指して暴れていきます」。社会人卒3年目の意地を見せる。

井上は、ベテラン松田と大砲候補リチャードとの三塁争い。オープン戦は7打数2安打で打率2割8分6厘だが、紅白戦や練習試合で猛アピールを重ねてきた。宮崎キャンプから1軍に生き残ってきた19歳は「技術ではなく気持ち。結果を欲しがっていると思うので、求めすぎないように」と自然体で最終試験に挑む。

チームは7日、宇部に向かってペイペイドームからバスで出発。指揮官は「若手主体でいきます」と念押し、バスへ乗り込んだ。佐藤直と井上だけでなく、柳町や真砂も当落線上とみられる。9日の巨人戦からは柳田やグラシアルなどの主力組がフル出場する予定。宇部で若鷹が最後のアピール合戦を繰り広げる。【只松憲】