巨人ドラフト1位の大勢投手(22=関西国際大)が、球団初の新人守護神を務める可能性が浮上した。オープン戦6試合目で初のセーブ機会で登板。1安打を許したが最速155キロと鋭いフォークで無失点で締めた。初セーブの瞬間はベンチに向かいかけるほど初々しかったが「まずはゼロで抑えて勝利に貢献することだけを考えた。緊迫した場面で投げたい思いは持っている」と堂々と話した。

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昨季19セーブのビエイラが6回に登板も1安打2四球で1死も奪えずに降板。オープン戦4試合で防御率16・88の大乱調でファーム調整が決まった。無失点と安定感抜群のルーキーがクローザーに最も近い位置にいる。原監督は「それも今日はってところでいいんじゃないの?」と笑顔で胸の内は見せなかった。

大勢はどの位置でも投げ抜く決意だ。一方でロッテの守護神は大学の先輩、益田でこの日は投げ合いも実現。「大学の投手コーチにセ・パでセーブ王を取ってほしいと言われた。1個1個の積み重ねでポジションを任せられたら、そうなれるように頑張っていきたい」。球団の新人最多セーブは78年角盈男の7セーブ。同年のチーム最多は新浦寿夫の15セーブで、角は守護神の側面は薄かった。大勢が巨人の白星を守る。【広重竜太郎】