阪神が今季初めてのサヨナラ勝利で、連敗を2で止めた。

同点の9回に先頭の近本光司外野手(27)が左前打で出塁。続く中野拓夢内野手(25)が送りバントを決め、佐藤輝明内野手(23)は敬遠。大山悠輔内野手(27)は内野ゴロに倒れ、代打糸井嘉男外野手(40)が敬遠されて2死満塁。この場面で山本泰寛内野手(28)が押し出し四球を選んだ。押し出し四球でサヨナラ勝ちは7年ぶり。

お立ち台に上がった山本は「最高です」と声を張り上げた。サヨナラ場面については「みんながつないでくれた大チャンスだったので、なんとかランナーをかえそうという気持ちで打席に立ちました」と振り返った。

ともにヒーローインタビューを受けた3安打の近本は「(9回は)サヨナラの場面つくることができて良かったです」と笑顔。「なんとしても今日は勝たないと、というのがあったので、こういう最高の形で勝てて、これからもどんどん勝っていきたいと思います」とも語った。

3日連続満員の甲子園。前日までの2試合は0封負けを喫していたが、子どもの日にようやく白星を届けることができた。

久しぶりの得点は4回だった。近本、中野の連打で1死一、二塁とし、佐藤輝が中前に鋭くはじき返し、1点を返した。

「ホームでのヤクルト戦」という条件では4試合連続無得点が続いていたが、3月25日の開幕戦(京セラドーム大阪)で4回に得点して以来、44イニングぶりに得点を挙げた。

さらに、5回も近本、中野の連打でチャンスを作り、押し出し四球で2-2とした。その後はしのぎ合いとなった。

先発のジョー・ガンケル投手(30)は5回2失点(自責1)。2勝目はならなかったが、無失点でつないだブルペン陣を含めた粘りが打線の反撃を呼んだ。

 

▼阪神が今季初のサヨナラ勝ちを収めた。昨年9月4日巨人戦(甲子園)で、大山がビエイラから逆転サヨナラ本塁打を放って以来。押し出し四球に限ると、15年5月28日楽天戦(甲子園)で福留が戸村から選んで以来、7年ぶり。

▼山本は2年連続で、阪神のシーズン初のサヨナラ打点を挙げた。移籍1年目の昨年4月3日中日戦(京セラドーム大阪)で、自身初のサヨナラ打となる中越え二塁打を福から打った。

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