ソフトバンクは29日のロッテ戦の中止が決定する前の時点で、同日から森唯斗投手(30)を1軍昇格させる方針を固めていた。28日、ペイペイドームで投手練習を見守った森山投手コーチは「実績がある人を考えています。こういうときに頼れる。嘉弥真は年齢的にトップ(32歳)でそういう人がいなくなる。誰か引っ張る人がいないと」と、元セーブ王への期待を語った。

チームは前日27日に、和田やグラシアルら選手、スタッフ計8人の新型コロナウイルス陽性が判明した。ブルペン陣も嘉弥真、藤井と勝ちパターンで投げてきた重要なメンバーが離脱を余儀なくされている。

森は今季、守護神として開幕を迎えたが、4月中に3敗を喫するなど状態が上がらず、2軍で無期限再調整となっていた。ウエスタン・リーグでは9試合の登板で1敗2セーブ、防御率2・08とまずまずの状態だ。森山コーチは「(万全に)近い状態。9回じゃなくて、その前をやってもらうかもしれないし。緊急なのでね」と説明。精神的支柱としての役割にも期待する。

チームは一時1軍の活動休止となり、今後の日程次第だが、昇格した場合は7回や8回を含め、勝利の方程式の一角として起用していくことになりそうだ。

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