BIGBOSSが鬼になった。日本ハムは楽天15回戦(楽天生命パーク)で今季15度目の0封負け。新庄剛志監督(50)が試合後、最初に触れたシーンは7回の守備交代だった。

新庄監督 万波くんのプレーは、慌てる必要ないのに。ピッチャーがああいうプレーをされたら、次に投げる時のテンションにつながってくる。集中力を持って、やってもらわないと。あんなんしてたら、レギュラーは取れない。

0-4の7回2死一塁の場面。2試合連続で「4番中堅」でスタメン出場していた万波が中前への打球を後逸。一塁走者が生還して5点目を失った(記録は安打と失策)。

BIGBOSSは「ピッチャーに悪いからね。申し訳ない」と、交代を即断。5月27日巨人戦(札幌ドーム)でも、万波は右翼守備で同様の適時失策あったが、ミス直後に交代を決断したのは今回が初めてだ。

新庄監督は投手交代とともに、万波の交代も球審に告げた。片岡がベンチ前でキャッチボール後に中堅へ向かうまで、万波もその場から動けず、痛恨のプレーを悔いた。31日同戦でも中堅でスタメン起用するかを問われた指揮官は「いや分からない、まだ」と、結論は出さなかった。

チームを襲うコロナ禍の影響で、ベンチ入りの野手は通常より2人少ない14人態勢で後半戦はスタートした。苦境は続いているが、近々に1軍復帰できそうな選手もいる。「誰が来てもね、試合に出たメンバーがチャンスをものにする」とBIGBOSS。レギュラー争いは継続中。新庄監督が選手を見極める目も厳しくなってきた。【木下大輔】

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