正念場で、イケメン右腕が先陣を切る。ソフトバンク板東湧梧投手(26)が、10日から始まる今季最大11連戦の初戦に先発する。相手は3位オリックス。ゲーム差は「0」だ。負ければ一気に3位転落まである首位攻防第1ラウンド。敵地・京セラドーム大阪での登板になるが「悪いイメージはない。投げやすいイメージがある」と頼もしい。9日はペイペイドームの投手練習で最終調整を行った。

難攻不落の右腕、オリックス山本と投げ合う。今季から先発転向した板東は初のマッチアップだ。しかし胸を借りるつもりはない。「開き直れる。自分の経験上、しびれる時の方がいいので、逆に思い切って行けるというか。球界を代表する投手なので、自分の投球をするだけだなと改めて感じます」。覚悟はできた。

ベンチもブルペンも最大限のサポートをする。斎藤投手コーチは、ビハインドでも2点差以内であれば勝ちパターン投手をつぎ込む構想を明かした。すでに3連投は解禁済み。先発投手は、先のことを考えずに初回からフルパワーで臨める。同コーチは「連投も辞さない。(中継ぎ陣には)やれるだけのことはするから頑張ろうと言い続けてます。手は尽くします」と、総力戦を予告した。

先発陣もフル稼働だ。2戦目の11日はエース千賀が先発。その後は石川、レイら複数の投手が中5日登板するなどで11連戦を乗り切る。西武、オリックスとのサバイバル・レース。2・5差には4位楽天も迫る。生き残るためには勝つしかない。まずは板東で白星をつかみ取る。【只松憲】

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