オリックスが、中嶋聡監督(53)の来季続投の方針を固めたことが24日、分かった。

中嶋監督は19年にオリックスの2軍監督に就任。20年8月から監督代行を務め、監督に就任した昨季、紅林や宮城ら若手選手を積極的に起用、熱意をこめた選手育成に着手した。

また、昨年11月12日のCSファイナルステージ第3戦で、1点を追う9回無死一、二塁で途中出場の小田が“サヨナラバスター”を決めるなど、相手を翻弄(ほんろう)する個性的な戦術は“中嶋マジック”とも呼ばれる。育成と勝利を両立させ、25年ぶりの悲願のリーグ優勝を成し遂げた。

就任2年目の今季は、春先に黒星が先行して苦しんだ。5月半ばには借金7を抱え、首位と最大11.5ゲーム差となったこともある。しかし、徐々に盛り返し、後半戦で着実に白星を重ねた。この日の楽天戦に勝ち、球団合併後初の2年連続Aクラスを確定させ、残り3試合で逆転連覇を狙う好位置につけている。

球団幹部は「(成績が)見ての通りでしょ。育成&勝利を掲げて、それが実行できている」と、その手腕を高く評価。ポストシーズンも含め、全日程終了後に続投が正式決定すれば、中嶋政権は球団合併後、最長タイの3年目を迎える。

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