西武平良海馬(22)水上由伸(24)両投手が、そろって最優秀中継ぎのタイトルを獲得した。ともに初受賞で、2人での同時獲得は球団初。パ・リーグでは10年ソフトバンク(摂津、ファルケンボーグ)以来12年ぶりとなった。

親心での起用策が功を奏した。平良は0-0の3回から登板。日本ハム杉谷を156キロの直球で空振り三振に打ち取ったところで交代。同点の場面で、1アウト取ればホールドが記録される。平良はこれで35ホールドポイントとなり、トップの同僚・水上に並び、そろって「最優秀中継ぎ」のタイトルを獲得した。

平良は「最後は強引に(タイトルを)取らせてもらいました(笑い)ありがとうございます。水上さんと一緒に取れたこともうれしいですね」と素直に喜んだ。一方で水上は前日1日のソフトバンク戦でタイトルを確定させており、この日の試合はベンチ外だった。「水上さんが本気を出せば、僕は取れずに水上さんの単独受賞だったと思います。水上さんの優しさに感謝しています」と水上への思いを語った。

水上も思いは同じだった。今季は60試合に登板し、防御率1.77の安定感を誇った。勝ちパターンの救援陣として、チームを支えた。「大事な場面で投げる機会を作ってくださった監督とコーチに、あらためて感謝したいです。そして、平良と同時受賞、というのが何よりうれしいですね。もしオフに授賞式があったら平良と一緒に行けますかね(笑い)」と、ともに喜びを分かち合った。

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