阪神は22日、元オリックスの馬場敏史氏(57)と1軍内野守備走塁コーチとして契約したと発表した。背番号は「81」。兵庫・西宮市内の球団事務所で就任会見を行った。

初めて阪神のユニホームを着る馬場コーチは「(ファンが)熱烈。受けた以上は選手のために、やっていくしかない」と気持ちを引き締めた。

馬場コーチは新日鉄堺から89年ドラフト5位でダイエー(現ソフトバンク)に入団。94年からオリックスに移籍。堅実な守りの三塁手として95年、96年のリーグ連覇、96年の日本一に貢献し、2年連続ゴールデングラブ賞を獲得した。97年途中からヤクルトへ移籍し00年限りで引退した。

コーチ歴も長く、オリックス、ヤクルト、DeNA、韓国ハンファで指導してきた。17年から5年間指導した西武では辻発彦前監督を支え、18、19年とリーグ2連覇に貢献した。

阪神は5年連続12球団ワースト失策数と守りが課題。岡田彰布新監督(64)も守りを重視としており、オリックス時代に一緒にプレーした馬場コーチに「手伝ってもらえるか」と声をかけた。24日に始まる秋季練習から指導する。馬場コーチは「自分の目でしっかり見て、それでしっかり指導していきたい。甲子園は土のグラウンドなので基本的なことをやっていかなくちゃいけない。足の出し方だったり、グラブの出し方など細かいところをチェックしながら。全員に期待しています」と、職人技を若虎たちに伝え守りを鍛える。

【関連記事】阪神ニュース一覧>>