中日大島洋平外野手(37)が13日、ナゴヤ球場で契約交渉に臨み、現状維持の2億5000万円の2年契約を結んだ。今季は死球での右膝負傷、新型コロナウイルス感染での離脱もあったが打率3割1分4厘。シーズン終盤まで史上最年少3冠王のヤクルト村上と首位打者争いをした。「45歳までは、ばりばりレギュラーでやりたい」。残り115安打に迫る通算2000本安打の先を見据えた。

「そこまでやれればと思っている」。球団最年長野手がにらむのは、名球会入りのさらに先だった。NPB歴代8位、球団最多安打数の2480安打を刻んだ立浪監督超えだった。

今季は109試合に出場して137安打、11盗塁。通算1885安打で大台も射程に入れた。「もちろん目標。やっと手が届くところにきた。自分の中でも区切りとしての目標だが終わりじゃない。中継地点の目標」と通過点を強調した。

すでに来季へ向けて始動する。シーズン終了後、10日ほどの休養後は個人契約するトレーナーの指示を受け身体をいじめている。目標は今季、45歳で現役を引退した福留孝介氏の姿だ。「その年までは。どこまでいけるかやりたいな。あと8年。そこまで身体が動けるようにしたい」。球団最多安打まで残り595安打。着実に1本ずつ重ねる。

8月3日ヤクルト戦(神宮)ではセ・リーグ5人目の1試合6安打の記録もマークした。「今年は首位打者が取れなかったので来年こそ取れるようにしたい。来年こそはチームが優勝できるように頑張りたい」。竜の安打製造機は、自らの数字とともに12年ぶりのリーグVに導くつもりだ。

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