阪神井上広大外野手(21)の来春1軍キャンプスタートが17日、決定的となった。この日、岡田監督が「そりゃ、(メンバーに)入れるんちゃう」と明言。フリー打撃を見守り「今日はええ感じで打ってたで。(打球が)飛ぶしな、飛ぶ飛ぶ」と高評価だ。「思ったよりちゃんとスイングできるな。実戦でどのくらいできるか」。来季4年目の長距離砲を2年ぶりの1軍宜野座キャンプに招集し、外野バトルに加える考えだ。

現状、外野でレギュラーが確定しているのはセンター近本だけ。両翼を新助っ人やドラフト1位森下、来季2年目の前川や島田、陽川、高山らの中堅勢と争う。今季1軍で5打数無安打に終わった井上も、競争に勝つには、強烈なアピールが必要になる。パワーは誰もが認めるだけに「監督も言っていたけど、外野手の送球の精度が低いと。打撃だけでなく、そこをいかにやれるか」と、総合的なレベルアップを目指す。

この日は岡田監督から指導を受け、体重を左足に少し乗せてから打ち始める新打法を伝授された。「体が前にいくので(ボールに)差されることはあるけど、監督は悪くないと言っていた」と手応えあり。19日からのキャンプ最終クールで、さらに追い込みをかける。【中野椋】

○…高卒3年目を終えた及川が、岡田監督に苦言を呈された。フォームを試行錯誤している左腕をブルペンでチェックした指揮官は「いやいや、2、3球ええなー思ったら、ラストちょっと力んだら、シュート回転行くもんな」と不安定さを指摘。先発を目指している背番号37に「やっぱりあそこに投げきらんと先発はしんどいよ。右バッターであそこにシュート回転行ったら、ボールが甘くなる方やから」と厳しかった。

阪神ニュース一覧はコチラ>>