3年契約の1年目を終えた広島九里亜蓮投手(31)が6日、契約交渉を行い、現状維持の年俸1億4000万円プラス出来高払いで更改した。今季は投手主将を務めるも、6勝9敗、防御率3・33。3年ぶりに中継ぎ登板も経験した。防御率だけでなく、奪三振数は前年を上回ったが、勝ち星は最多勝のタイトルを獲得した前年13勝から落とした。

「このままでは来年勝てないなと。同じようなピッチングをしていたら、来年はいい成績を残せないのはすごく感じた。球の質なのか、ピッチングスタイルなのか。そういうものが変わっていかないといけない」。

自己改革のため今月下旬、海を渡る。米アリゾナ州で約1カ月間、エンゼルス大谷らが活用するトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」で自主トレを行う。動作解析などを用いた練習法から、最善のフォームや体の使い方を確立させていく。「どんどんチャレンジをしていきながら、いいものをしっかり取り入れて。僕自身、いろんな面で変わらないと」。強い危機感を胸に、節目となる10年目のシーズンに備える。(金額は推定)