「現役ドラフト」でロッテからヤクルトに移籍が決まった成田翔投手(24)が20日、都内の球団事務所で会見し、母校・秋田商の先輩で同じ左腕の石川雅規投手(42)への弟子入りを熱望した。

今月9日の現役ドラフト終了後には、すでに電話で直接あいさつ。「高校のころから憧れていた先輩。同じ変化球ピッチャーとして球速以上に打者が速く感じる真っすぐ、変化球の精度、投球術だったり、長く出来る秘訣(ひけつ)を少しずつ勉強させていただきたい」と願った。

来年6月27日には巨人-ヤクルト戦が秋田・こまちスタジアムで予定されている。「地元で凱旋(がいせん)登板が出来ていないので投げたい。秋田出身の石山(泰稚投手)さんもおっしゃっていたのですが、3人で投げられたらと自分も思うので頑張っていきたい」と“ヤクルト秋田県人リレー”も目標に掲げた。

成田は、15年ドラフト3位で秋田商からロッテ入りし、7年間で1軍では15試合に登板し、勝利はなし。今季は1軍での登板はなかったが、イースタン・リーグではリリーフで46試合に登板して3勝0敗、防御率2.27だった。「ここ何年か、早く勝ちたいという気持ちがありました。自分にとってはラストチャンスの気持ち。ヤクルトに来られたのはうれしいし、やるだけ」と決意をあらたにした。背番号は49に決まった。【鎌田直秀】

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