ソフトバンク三森大貴内野手(23)が、原点回帰で新年を迎える。来季から背番号を「68」から「13」に変更。志願した理由について「小学校の時、3つ上のお兄ちゃんと一緒のチームで野球をやる時にもらった番号です。思い入れがあったので」と明かした。このほど兄の一輝さん(27)が日刊スポーツの取材に応じ、「泣けますよね。その言葉を聞いてグっとくるものがあります」と感慨深げに少年時代を回想した。

三森は小学校3年生の時に、埼玉・登戸(のぼりと)ファイターズで上級生の試合に同行するようになった。一輝さんを含め、当時の6年生5~6人が大貴少年の面倒を見ていた。「毎日のようにみんなで遊んでいました。大貴は僕だけじゃなくて、その時にお世話になった先輩たちのことも含めて、13にこだわったんでしょうね」。鬼ごっこで大貴少年が鬼になれば「私が手加減しないので、泣いてました(笑)。それを見て同級生もかわいがってました」。3年生ながら6年生の試合に「1番三塁」でスタメンを張るなど、当時から目を見張る実力があった。

今オフ、球団からは1桁番号も提示されたが「13」にこだわった。一輝さんは「それが一番感動です」。16年ドラフト4位で青森山田から入団したが、当時から「いつか13番をつけたい」と家族に話していたという。

今季は自己最多の102試合に出場して101安打を放ち、打率2割5分7厘、9本塁打、36打点。来季は最多安打も狙っている。「キャリアハイを更新し続ける」とモチベーションは高い。卯(うさぎ)年生まれで、23年は年男。感謝を胸に、飛躍のシーズンにする。【只松憲】

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