阪神は26日、来年結成3年目を迎える「阪神タイガースWomen」の2023年シーズン新体制を発表した。監督には球団OBの上本博紀氏(36)の就任が決定。同じく球団OBの岩本輝氏(30)がコーチに加わる。就任にあたって上本氏は「今年達成出来なかった全国大会2冠を目標にチーム一丸となって挑みたい」と決意を表明した。さらに神戸弘陵・正代絢子内野手(18)ら7人の新入団選手も発表した。

上本氏は08年ドラフト3位で阪神に入団。プロ野球選手としては小柄ながら長打力も併せ持つ内野手として存在感を発揮した。14年から16年まで選手会長も務めるなど人望も厚くファンからも人気を集めた。20年の現役引退後はタイガースアカデミーのコーチを務めていた。新天地では現役時代の4、00を組み合わせた背番号40を背負う。

「阪神タイガースWomen」は今年8月に全日本女子硬式クラブ選手権で初優勝を飾った。10月の全日本女子硬式野球選手権では準決勝敗退と涙をのんだが、急成長を遂げるチームとして全国的に注目される存在。11月には美貌と長打力を兼備する「美人すぎる外野手」として人気の高塚南海外野手(26)が現役引退を発表し、SNSなどでも話題を呼んだ。

女子野球を巡る環境は変化している。阪神のライバル球団である巨人も来年から女子野球の活動を本格化させる。来夏の甲子園で「伝統の一戦」を実施する方向で調整が進む。上本氏も「もちろん、(意識は)あります。プロ野球と同じユニホームのチームは少ない。特にそこはという気持ちは、正直あります」と闘志を燃やした。

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