中日大島洋平外野手(37)が、38歳シーズンでは史上最高齢となる3タイトル獲得を目指す。7日、大阪・貝塚市の日本生命グラウンドで高橋周らとの合同自主トレを公開。「ここからは何をやるにも最年長がついてくる。それを目指していく」。獲得すれば最年長となる首位打者、盗塁王、最多安打に照準を定めた。

中でも執念を燃やすのがプロ14年目で初の首位打者だ。昨季はチャンスだったが、最終的にヤクルト村上に4厘差で競り負けて2位に甘んじた。「村上君にプロの厳しさを教えてもらった。今年こそは、村上君の3冠王を阻止して、プロの厳しさを教えてあげたい」とリベンジを誓った。

2つ目は12年以来2度目の盗塁王。昨秋からウエートトレーニングにランニングメニューを追加し、進化を図っている。「最低30個。40個走れば取れる」。昨季盗塁王の阪神近本の30個を最低ラインに設定した。

残り115に迫る2000安打は「早くすっきりしたい。早ければ7月球宴前に」と通過点。目指す3つ目は自身が持つチームの最多安打記録を更新し、3年ぶり3度目の最多安打を獲得することだ。「昔から目標は(年間)200安打。今のところ(最高)186なので、それが目標です」。

自信がある。自身が主催する合同トレでは誰よりも軽快に動いた。「体力は年々上がっている」。屋内に並べられたバランスボールや器具によるサーキットメニューを後輩の高橋周、味谷らに負けじと軽々消化。史上最高齢での“トリプル3”獲得へ、ベテランが燃えている。【伊東大介】

○…高橋周平内野手が先輩大島の自主トレで復活を期した。「強く振る、強いスイングをする。強さを求めています」。大島の作成したメニューで体をいじめた。昨季は開幕直前の左足捻挫で出遅れ、5年ぶりに100試合を切る78試合出場にとどまった。取得した国内FA権も封印中。「後がない立場。全試合出られるようにしたい。成績も残していかないといけない」と力を込めた。

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